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鳥自身は発症しないままウイルスを運びつづけることがありうるという事実を見逃していたことです。
なんと、ウイルスは隠れたまま、根絶をまぬがれることができたのです。
ウイルスが野鳥から家畜の鳥へ、そしてまた野鳥へと感染するリスクは、中国では他国に比べて多く存在します。
中国の人口は13億人ですが、家畜の鳥はその10倍存在し、ほとんどが小さな農場で飼われています。
何世紀もの問、ニワトリを力モやブタといっしょに庭や家畜小屋で飼う習慣がつづいていましたが、近年は鳥類の飼育が大規模な産業となり、巨大な商業的農場で安い肉が生産されるようになってきました。
ただ、まだヨーロッパの各国が定めている衛生基準を満たしているとはいえません。
中国経済が急速に成長している今、安くてたんぱく質が豊富な肉への需要は増えています。
しかし、その肉がどのように供給されているのかはまだ問われていません。
ニューヨークのR大学エイズ研究センターに所属するインフルエンザの専門家、H教授は、05年5月に『ネイチャー』誌で、中国はウイルス感染の発生を検出できるようにしなければいけないと訴えました。
「中国では、最近のSRSAの教訓から、伝染病に関する対策は強化されるでしょう。
しかし、いいニュースばかりでなく、問題も数多く残されています。
まず、パンデミックが起きた場合、最初の感染、あるいは少なくとも初期の感染は中国で発生する可能性が高いことが挙げられます。
次に、伝染病に対する警戒態勢や一般的な医療制度が不十分です。
また、中国の保健当局には、大流行に備えるのに十分なワクチンや薬を生産することができません」このように教授は不吉な予告をしています。
「数年以内にインフルエンザのパンデミックが発生した場合、中国は大変な困難に巻き込まれることはほぼ間違いありません。
現状をできる限り早く改善することが、国民のため、そして世界のために、中国政府に課せられた倫理的な任務なのです」05年11月、中国の保健当局は、江蘇省に住む24歳の養鶏場に勤める女性が、鳥インフルエンザからH5Nlにかかり、命を落としたと発表しました。
また、江南省に住む9歳の男の子はウイルスに感染し、肺炎になりかかったものの無事回復し、一方、彼の姉は病気のため死んでしまいました。
彼女の遺体は埋葬されたので、検証することはできませんでしたが、弟と同じ、鳥インフルエンザに感染していたのだろうと思われています。
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